野郎共、お仕置きの時間だ

なんのこたぁないダメ強化人間LayeⅡ(らいつー)の独り語散るgdgd生活ブログ なまはげだって少子化で寂しいんよ。

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人外倫理観古典

未来のイブ

ポーのアッシャー家の崩壊も同時期に借りてきたんですが偶然にもオーギュストはポーの影響を受けているようですな。
ポーって言うと分からないかもだけど、エドガー・アラン・ポーというとわかる不思議。もじったら江戸川乱歩である。コナンの元ネタの元ネタの人ですな。



さて、今回の小説の話題です。雪風も買ったから出費いてぇ。
ヴィリエ・ド・リラダン(オーギュストと、自分は覚えやすいのでそっちで読んでます)、フランスの貴族、小説家です。こないだ見た「イノセンス」の原点でもあり、またアンドロイド――即ち人造人間というものを初めて世に送り出した鬼才でもあります。今回引き合いに出した本は今手元にありますが、歴史的仮名遣い及び正漢字であるのでえらく読み辛いです。それでも読む価値はある。

自分おバカなのであまり難しい話は分からないのですが、要約しますと登場人物は三人。

エディソン――いまで言うならば稀代のマッド・サイエンティスト。哲学的かつ傲慢、恐ろしく奢れるが実力本物、そして友を気遣い手腕をフルに発揮し「人造人間」ハダリーを創造する。

アリシヤ――四肢はまるで勝利のヴィーナスのよう、全地上男性の理想の女性像をしていながらもその魂たるやゲテモノ通り越して史上最悪の女。「卑俗な魂」と表記されているが、そんな言葉すら生ぬるい。
それでも全部ひっくるめて理想の3/4というのだからすごい。
芸術家でありながら芸術に価値を見いだせぬ歌姫。そのあまりの堕天っぷりに恋人エワルドは比喩無しに死ぬほど苦悩する。

エワルド――博士の元に身上話を打ち明けてきた若き貴族。中々出来る男らしく芸術と耽美を愛する。
彼曰く「アリシヤの身体には身体に相応しくない魂が宿っておるのです」そこまで言うかあんたは。
しかし冷静に自他を分析しながらも、相手が悪女だと分かっていながらも恋を止められない男である。それでいて理性と欲望、愛と憎しみ、美と醜、生と作り物の存在の狭間で悩みに悩む。いい男なんだろうなぁ。


詳しい話はおれではちょっとアレなのでウィキペディア先生を見てもらえればわかるが、何が凄いってこれ120年近く昔の作品とは思えない程に洗練されてるんですよ。孔子とかそういう次元。なんつーか、昔の人はすっごい事考えてしかもそれは現代でも通用するレベルの真理なんだなぁと感心させられます。
開始数頁で無茶苦茶哲学的な事をぶっちゃける博士も博士だが、言語が嫌に古典的なので表現がぶっ飛びにぶっ飛んでいる。ストレート極まりないというか、核心衝き過ぎてその言葉を使っていいのかと。
一部をピックアップして現代語訳。



「或る女が、慎み深く信心で【いささか頭が単純で】しかも謙遜であり、その不思議な本能の力である言葉の意味をまるで薄紗を通す光のように理解するとします。そういう女こそ無上の宝であり、真の伴侶であって、これと逆の女はどうにも手の施しようのない災厄となるのです!」

言いたいことはわかるぞ、しかし今の世なら差別発言認定されかねんwww
ようは「男にとって扱いやすいか否か」ですよね。身勝手極まりないけども言いたいことはなんとなくわかるから嫌だ。男性の理想的な女性像と言うのはこういうものなんでしょうかね。ううむ。
個人的にちょっとくらい悪女の方が燃えるってもんですが、アリシヤは読めばわかるけど手の施しようのない災厄です。このへんの塩梅って非常に難しいと思う。

魅力的な悪女は、悪の中に美学と言うか筋が通った箇所がある。ただの身勝手な女と違うところってのはそこですかね。私見ですが。


「それでは我々自身、我々が誰であるか、如何なるものであるかをそれほどよく知っていますかね」


ハダリーは人間じゃねぇだろボケ茄子博士!ダッチワイフを愛せるかっつーの。みたいな問いに対する返答。
魂も命も未知のものであるから、そこにあるのがなんとも言えない。定義しようにも中々うまくいかない。120年たった今ですら、その答えは見つからない。博士の言いたいことも尤もだが、あんたやりすぎである。
命は神が与えたもの、女の身体から生まれるもの、ではそれ以外の出生によって、動く物は命と呼べるのか。
試験管ベイビーと言う言葉がありますが、科学が幾ら開発されようとも倫理観というものは中々ついてきませんな。
況してや神が生み出したもうたものという通説が未だ正義であるだろう昔にこんなものを描くあたり、オーギュストはやっぱりイカレている。いいぞもっとやれ。
答えが出る日は来るのか、何れ迫られそうな議題ではあるけれども。というか現在進行形で迫っている問題である。科学はまってはくれない。



「一見重要らしき言葉であり、ただそれを口にするだけで人生に重みがつくような気分になるという言葉なのですね」

さりげないですが恐ろしい言いまわしです。このくだりは長いですが、これほどぐさっと来る話もない。
自分も決して例外ではありません、言葉によって飾るというか、自分を良く見せよう立派に見せよう深みを見せようとする言葉はそれ自身に力があります。そして、それに依存しきり絶え間なく繰り返すことによって自己を維持していると何れ人の方が言葉に喰われる。恐ろしい話です。
少し前に知人が「誰もが専門家でありたいんですね」って言葉を口にしていましたが、それに近いものだと俺は思ふ。これも短いながらに恐ろしい意味を秘めている気がする。
箔を付けようと言葉を飾る、自分はこの方面においては誰にも負けないのだから、ねじ伏せるだけの知識と語彙がある。と思いこんでしまうと、実際に言葉そのものに力を依存していることに気がつかない。ねじ伏せようと論破を開始しようとする時点で、論理はねじ曲がり不純な動機と結末しか持たなくなる。少し考え過ぎかもしれませんが、これは自分はああ気を付けなきゃな、特に詳しいと自分で思ってる分野に関してはと思わざるをえなかった。今まさにそういった罠に陥ってるやもしれませんが。

くどくなっちめーましたが、言葉の端々に考えさせられる表現がちりばめながらもひとつの物語がそこに根付いています。成程鬼才。というかこの質量を今読んでいる僅か150頁程の台詞と描写にちりばめられるオーギュストはマジキチの領域。褒め言葉です。もう深すぎて頭がついていけん、でも面白いから読む。良作です。

人造人間最古典の書に恥じぬ、色褪せぬ魅力と狂気と哲学と人間の汚さのちりばめられた本書。お高いし読むの大変ですが、それを差し引いても余りある価値が溢れていると俺は確信します。鬼才という言葉がこれほど似合う者も中々いません。本当に気違の領域です。俄に信じられない巧みさです。
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  1. 2010/11/29(月) 20:53:45|
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